日本と大きく違う!海外の免許について

アメリカの二輪免許の区分

アメリカ合衆国における二輪免許の区分に関しては、各州によって若干異なる点がありますが、一般的な傾向としては排気量に基づく区分が主流です。
特に、排気量が150cc以下の小型の二輪車と150ccを超える大型の二輪車に分けられることが多いです。

一部の州では「M1」と「M2」という区分でカテゴリー分けされています。
M1免許は、排気量やエンジンの種類に関係なく、あらゆるタイプのオートバイを運転することができる免許です。
この免許を持っていれば、大型バイク、スポーツバイク、ツーリングバイクなど、どのようなオートバイも法的に運転できます。

M2免許は、より限定的な免許で、おもにモペッドやスクーターなど、排気量が150cc以下の小型のオートバイに限定されます。
小型車両のみを運転する人にとって、取得が簡単で実用的な選択肢です。
M2免許にも筆記と実技の試験はありますが、試験内容はM1免許と比べてやや簡略化されています。

ASEAN(東南アジア)の二輪免許の区分

ASEAN諸国ではバイク免許の区分が単一で、排気量やオートバイの種類に関わらず、一つの免許ですべてのバイクを運転できます。
特に、筆記試験と実技試験をクリアすると、免許の即日発行も可能です。
しかも、タイで取得した免許はASEAN加盟国すべてで適用されます。

EU加盟国の二輪免許の区分

EU(加盟国の二輪免許の区分はおもに排気量とオートバイの出力にもとづいていますが、これはEU全体で統一されています。
基本的に、免許は以下のように分類されます。

まず「AM」カテゴリーで、これは50cc以下のオートバイやモペッド用の免許です。
次に「A1」カテゴリーで、これは排気量が125cc以下、出力が11kW以下のオートバイ用の免許です。
おもに若年層のライダー向けと考えてください。
その上が「A2」カテゴリーで、これは出力が35kW以下のオートバイ用の免許で、これはより経験豊かなライダーを対象としています。

そして、最上位のカテゴリーが「A」です。
「A」カテゴリーの免許を持つライダーはバイクの出力に制限なし、つまりどんな大型のバイクでも運転できます。
ただし「A」カテゴリーの免許を取得するためには、通常一定の年齢に達している必要があり、多くの場合は24歳以上です。
しかし、すでに「A2」カテゴリーの免許を持っている場合、2年の経験があればもっと若い年齢で「A」カテゴリーの免許へアップグレード可能です。

ただし追加の試験に合格することも求められます。
「A」カテゴリーの免許はEU加盟国間で相互に有効なので、どこの国で免許を取得しても、その免許を持っていれば他のEU加盟国で自由にバイクに乗れます。