バイク整備士の収入

国家資格を取得することで仕事ができるバイク整備士ですが、現実はとても厳しく20代前半の月給は10万円前後ということも珍しくありません。
29歳の平均年収は292万円、35歳で400万円程度あれば高いといわれるほどです。
バイク整備士全体の1ヵ月の給与は、20万円～25万円の割合が最も高く、決して高い給料であるとはいえないでしょう。

月給35万円以上の収入がある割合は、ディーラーで約21％、ディーラー以外で約10％ですが、ディーラー以外の整備工場などでは、社長自らが整備を行っていることも考えられます。
若干ですが、ディーラーの給与の方が、ディーラー以外に比べると高い傾向があります。

車検業務や分解整備などを行う場合は、年収300万円～400万円程度になることもあります。
固定給だけでなく歩合制が導入されているような職場で、顧客のリクエストにきめ細かく応じてカスタマイズしたり、車両、パーツの販売をしたりしている場合は、さらに年収アップが見込めるでしょう。

四輪自動車整備士の年収は、平均すると約420万円になります。
私もそうですが、四輪自動車整備士の資格を持っていれば、仕事の幅も広がるため何とかやっていくことができます。
バイク整備士になってから働きながら四輪自動車整備士の資格を取得するのは大変なので、二輪と四輪の資格を同時に取得しておいた方がいいでしょう。

バイク整備士の待遇

基本的にバイク整備士の労働時間は長いといえます。
シャワーを浴びてもなかなか取れない油の臭いや汚れにまみれて、1日を過ごさなければなりません。
休日出勤や残業も珍しくありませんが、それがあるから何とか月給を維持できるという面もあります。

朝から夜遅くまで、結構きつい仕事内容であるため、3年以内に辞めてしまう人も少なくありません。
私もそうですが、将来自分の店を持ちたいという強い意志と夢があれば、過酷な環境のなかでもガンバえっていけるのではないでしょうか。

求人数でいうと自動車整備士の方が多い状況ですが、バイク整備士の仕事内容や待遇面から、不足していると考えられます。
何度もいいますが、これからバイク整備士を目指すのであれば将来設計をきちんともち、自動車整備士資格も取得しておくことが大切です。