シートが破れる原因
シートが破れる原因はシートの張る強さと経年劣化です。
シートの表皮は強く張っていて、小さな傷だけでも徐々に大きく広がって裂けます。
シートには寿命があり、イタズラで傷つけられるのを除いて、経年劣化で縮んで裂けてしまうのを考えられるケースです。
製造から数十年も経過した、中古で購入したバイクだと多いかもしれません。
応急処置としてガムテープを使用して塞ぐ人もいますが、シートの内部がスポンジになっているため、雨に濡れると座るたびにお尻が濡れてしまいます。
仮に剥がしても粘着したのりがシートに残り、ズボンがべたべたしてしまうでしょう。
シートが破れたら、早急に貼り替えをしてください。
剥がすのに必要な道具
まずはシートを固定しているステープルを取り除きます。
マイナスドライバーやニッパー、ラジオペンチなどを使えば、固定していたステープルの引き抜き可能です。
ステープルだけではなく接着剤も使用している場合があるため、取り除いておきましょう。
シートを剥がすとスポンジが現れ、状態を確認できます。
シートが裂けてもスポンジに問題ない場合もあれば、スポンジまで裂けている場合もあるため状況に合わせて対処してください。
スポンジが裂けていたら、貼り合わせてください。貼り合わせないとシートに凹凸ができて、見た目が不格好です。
張り替えに必要な道具
スポンジとシートボトムをくっつけるために、ゴム系の接着剤が必要です。
圧力を込めて押し付けてしまうと、スポンジが変形したまま固まってしまいます。
押しつける場合は、塗った面が乾くのを待ちましょう。
また、スポンジが水分を含んでいるなら、必ず乾かしてください。
あとは被せて張ったシートにエアーコンプレッサーで、ステープルを押すタッカーで固定すれば完了です。
固定する箇所はステーブルの跡があるため、誰でも簡単に行えます。
シートが余った場合は、カッターナイフで切り落とせば問題ありません。
張り替え方
大まかな貼り替え方は、シートを剥がしてスポンジの状態を確認し、再びシートを張るだけです。
シートを貼る作業は大変難しく、個人でやるとシートにしわができてしまいます。
シートは立体的であるため、強い力で引っ張らないといけないからです。
しわができるとッ座り心地が悪くなり、見栄えも悪くなります。
しわを避けるためには、隙間を多めにとり、左右の間隔を確認しながら増し打ちしましょう。
しわを取るように徐々に狭い感覚で打てば、ピンと張ったシートができあがります。
張り替えは専門店に依頼した方が安全です。
専門店に行けばタッカーが販売しているため、コンプレッサーを所持しているなら自己責任で挑戦してみるのもいいでしょう。