バイクの盗難が初めて1万件以下に

2020年の盗難台数

2020年より前におけるバイクの盗難台数は1万件以上ありましたが、2020年でついに1万件以下を達成しました。
以前は10万件、20万件以上あった歴史を考えると、快挙といえるでしょう。

監視カメラやチェーンロックなどのセキュリティ対策や、警察の活動によって減少へ転じたと考えられます。
他にも盗んだバイクを海外に売る場合、コロナ禍で流通に制限がかかった予測もあり、減少した理由は明確に発表されていません。

背景

そもそもなぜバイクは盗まれるのでしょうか。
理由は単純で、鍵で施錠しないケースが多くあります。
最近は鍵がなくてもスイッチで電源をオンオフできるため、締め忘れは非常に危険です。
しかも締め忘れだけではなく、鍵を挿したまま立ち去ってしまう人もいます。
たった数分離れるだけだから大丈夫と考えても、犯人はバイクに乗ってアクセルを回すだけなので、走り去られてしまうでしょう。

バイクだけではなく、自転車や自動車も盗まれてしまう世の中です。
バイクから離れる場合は施錠をし、エンジンを切って鍵を抜くように徹底してください。
警視庁の調べによると、盗難されたバイクの特徴で、約3割が鍵を抜いていませんでした。
鍵を抜くひと手間だけで盗難されるリスクが大きく減るため、施錠を心がけましょう。

盗難場所

盗難場所で最も多いのは、駐車場です。
一言に駐車場といっても範囲が広く、家やお店、駅などたくさんの場所が考えられます。
長時間バイクを放置して、さらに施錠をしていないと盗まれてしまうことでしょう。
次に多いのが住宅で、一戸建てや中高層住宅が該当します。

特に外観で良くて、生活が豊かな雰囲気を出している住宅だと、価値の高いバイクを期待されかねません。
バイクはパーツだけでも値段が高いため、家だから安心は保障されないと考えましょう。
特に夕方から深夜にかけて、辺りが暗くなってからの盗難発生数は全国的に多いです。

対策

対策は2つあり、自分でセキュリティを高めるか、犯行に移った場合を想定した場所に駐車するかです。
敷地に倉庫やガレージなどの収納スペースがあれば理想的ですが、現実にするのは困難なことでしょう。
そこで、盗難防止のために鮮明な色をしたチェーンロックがおすすめです。
盗難する人がロックがかかっていて盗みにくいと考えさせるだけでも、かなりの抑止力になります。

チェーンロックがあるのを気付いても壊して盗もうとする場合は、バイクが高価なケースが考えられるでしょう。
もう1つの対策として、カメラが移りやすい場所に駐車しておくのも重要です。
仮に犯行が起きても、情報が明確になれば警察も動きやすくなります。
特に車のドライブレコーダーの位置に合わせてバイクを置けば、盗難する人の顔を捉えられるでしょう。