3級二輪自動車整備士
3級二輪自動車整備士は、自動車整備士資格の1つであり、オートバイや原付などの基本的な整備を行うために必要となる資格です。
高等学校の自動車科などの専門養成機関で学んでいれば、卒業と同時に受験資格を得ることができます。
専門学科や専門学校などを卒業せずに、無資格でバイク整備士を行うことはできないため、未経験者や無資格者がまず取得しなければならない資格といえるでしょう。
一般の高校や大学を卒業して、3級整備士資格を取得すれば、バイクの全ての整備ができると誤解している人も多いようですが、3級二輪自動車整備士の仕事にはさまざまな面で制約があります。
3級二輪自動車整備士にできること
3級二輪自動車整備士は、二輪自動車の各装置の簡単な整備を可能とする資格であり、仕事内容も軽微なものに限定されます。
タイヤ交換やエンジンオイル、ギアオイルの交換、点検整備などがあげられますが、国が定める保安基準による検査の適用とならない仕事に限られます。
3級二輪自動車整備士は、エンジンを分解して整備したり、足回りに関する部分での大掛かりな整備をしたりすることはできません。
あくまでも二輪自動車整備士としてのスタートラインにしか過ぎないことを理解しておく必要があるでしょう。
3級二輪自動車整備士の資格取得
自動車整備に関する専門的な教育を受けていない場合は、整備工場で1年間の実務経験を積むことが受験資格を満たす条件となります。
独学で勉強だけしていても、受験資格が得られないということを知らない人もたくさんいるので、注意が必要です。
受験資格を満たすと、国土交通省が行う検定試験、または、国土交通大臣の登録を受けた登録試験実施期間が実施する「自動車整備技能登録試験」を受験して合格することで資格を取得することができます。
試験は学科試験と実技試験の2本立てとなります。
学科試験の内容は、構造、機能及び取扱い法に関する初等知識や点検、修理及び調整に関する初等知識などとなります。
実技試験は、簡単な基本工作や修理、分解、組み立て、簡単な点検及び調整などです。
ちなみに、平成29年の3級二輪自動車整備士の合格率は、68.4%となっています。
まずは、3級二輪自動車整備士の資格を取得し、将来的には2級へとスキルアップすることが必要となるでしょう。