プロのバイク整備士に必要なスキル

趣味が仕事になるバイク整備士

私もそうですが、プロのバイク整備士は、バイクが好きでたまらず、ずっとバイクに接していたいという趣味をそのまま仕事に生かせる仕事です。
興味本位でただバイクをいじるのではなく、専門的な知識や技術を習得してバイクに接しているという満足感も得られるでしょう。

バイクについての最新情報や技術を仕事を通して得ることができるのも大きな魅力であり、バイク好きな人にとっては天職といえるでしょう。
滅多に見ることができない顧客のバイクを触ることができたり、大好きなバイクについて顧客と情報交換できたりするのも魅力です。

目立たない地道な努力

バイク整備士の仕事は、決して派手ではない地道な作業が基本となります。
バイクの整備は顧客の命を守ることにもつながるため、地道な作業に責任をもって取り組まなければなりません。

新人のうちは毎日のように、簡単で単純な作業を繰り返すことになります。
車体やパーツと向き合いながら、力仕事もこなさなければならないため決して楽しいことばかりではありません。
しかし、単純な作業を繰り返すことで、確かなスキルを身に付けることができます。
途中で投げ出すことなく、コツコツと仕事に取り組む誠実で真摯な姿勢が求められます。

基本的に屋根はあっても空調が効かない屋外と同じような場所で仕事をすることとなります。
夏の酷暑のなかでも、手がかじかむような厳しい寒さのなかでも、オイルまみれになりながら仕事をしなければなりません。
バイクが好きというだけでなく、肉体的にも精神的にもタフでなければ務まらないでしょう。

現状に満足しない探求心や向上心

バイクや自動車のパーツやメカニックは、日々進歩しています。
バイクに対する基本的な知識や技術を持っていても、それが5年後、10年後そのまま通用するわけではありません。

最近では、環境への配慮や事故防止のための自動運転技術なども話題となっているため、常に新しい情報や技術を学び、それを仕事に生かそうとする向上心がないと長く続けることはできないでしょう。
現状に満足しているだけでは、すぐに取り残されることになり需要はなくなってしまいます。
バイクが好きであれば、新しい情報や技術を習得することは、さほど苦にはならないはずです。

同僚や顧客とのコミュニケーション能力

整備工場などに勤務するバイク整備士は、バイクに関する作業の全てを1人だけで行うわけではありません。
先輩や同僚とのチームワークによって、はじめて作業を完遂することができるため、アドバイスを受けたり、したりすることも必要となります。
どんな職場でも人間関係は大切ですが、バイク整備士も人と接することに抵抗がないということも重要な適性となるでしょう。

バイク整備士は機械だけを相手にするのではなく、バイクの持ち主である顧客とコミュニケーションも大切です。
バイクのどんな症状に困っているのか、どんなカスタマイズを望んでいるのか、など顧客のリクエストを的確に把握して応えるためには、密なコミュニケーションが不可欠です。
また、修理が必要な箇所や作業後の説明など、顧客を納得させるだけの話術も必要となることでしょう。

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